現状維持(守り)

現状維持をしようとすると、最高でも現状のままです。

最高でなければ現状より悪化ですね。

守ろうとするのもまた同じ事です。

意識的に現状を超えようとしないと、生物学的に自然と現状維持に動いてしまいます。

今どんなに不満があっても無事に生きていられるのだから、現状を変えることで起き得る危険を避けようとするわけです。

更に親や教師から今まで(過去)のデータを元に、

「あなたは~な性格だからそれは無理」

「お前の成績ではあの学校には入れない」

なんてことを言われたりしてきたので、「やりたいこと」ではなく「やれること」を考えるような癖がついてしまっています。

更に更に、人間の脳は「知っている」と判断した場合、そこにある物を見なくなります。

何を見るかというと、過去の記憶です。

テーブルの上にあるグラスを「グラスだ」と認識したら、もうそのグラスの詳細を見ることはありません。

逆に「知らない」物は見えません。

南の島の原住民に「あなたたちはどうやってこの島に来たのか?」と聞かれ、「あの船に乗って来ました。」と答えたが、原住民にはその船が見えなかったという話しがあります。

原住民にとっての船とは、木をくり貫いて作ったカヌーのようなもので、沖合いに停めてある巨大な船を「知らなかった」ので見えなかったわけです。

今のままで良い、

現状維持出来れば良い、

これでは過去に生きてる(ホントに生きてると言えるのか?)状態ですよね。